オイ、どこ行った!!




プ?

???




くっそ、逃げやがって…。





プピュー!



ん?なんだい?



あぁ、あの子かい?

珍しいね、こんな所にいるなんて。





あの子は『影兎』って種類のうさぎさんだよ。

陽の光の少ないこの世界で生きていけるよう、

白い毛から黒い毛に進化したんだって。


あんの黒い毛がよく売れんだよなー。



でも、


絶滅の危機に瀕してるんだって。





その毛皮が黒くて綺麗だから、

皆欲しがって狩ってしまうそうだよ。




可哀想だね。





カワイソー、オレら!!




狩られる為に進化したんじゃないのにね。




アイツが取れなきゃオレら飢え死にだっつーの!








でも僕らに出来る事なんて無いから。


狩りの邪魔するヤツがいたらどうする?



殺っちゃうっしょ。


生活かかってるもん。オレら。






あ、あそこにいねェ?!

お、ホントだ。



んじゃ、狩りますか〜。




それは、強くも進化出来なかった彼等の責任だから。








僕らの介する所ではないよ。









" ド ォ ン "











僕が介した所で、終わる連鎖じゃないから。







きれいなくろのあたたかいマフラーはいかがですか?
















誰が為の進化か。

なんか、すごく訴えられそうな内容でスミマセ…!!(ガタブル)
小さな一歩って、所詮小さいんだよね。
これがこの物語の主人公のモットー(何)